東京江戸川区の裁断業者 紅日ビニール工業所の中野です。
先日、業界団体の方から震災とサプライチェーンの現状についての資料を頂きましたので、自分流に要約してここで書かせて頂きます。(参考資料:化学工業日報)
当社に関係している業界の経過ですが、
まずやはり一番ダメージを受けたのは、東日本における石油化学の中核拠点である鹿島コンビナートが被災したことでしょう
これにより
エチレンを原料とする
エチレンオキサイド(EO)…界面活性剤、洗剤など
ポリエステル系の原料
エチレングリコール(EG)…繊維製品、ペットボトルなど
エチレンプロピレンゴム(EPDM)…窓枠防水部品など
また
プロピレン、苛性ソーダ、塩素などにも影響が出てしまった
しかし現在は
鹿島第2エチレンプラントは5月20日から再稼働
第1エチレンプラントも6月末には作業を再開した。
さらに印刷関係では
千葉コンビナートの丸善石油化学が被害を受け
アルコールケトンの製造が滞ったことにより各方面に影響が及んだ。
メチルエチルケトン(MEK)…主に溶剤関係
ジイソブチレン(DIB)…インキの原料
などの生産が出来なくなり、復旧予定は来年6月とかなり復旧までの期間がある。
しかし出光興産がDIBへの参入を表明したり
輸入によって供給を維持
MEKの輸入量は
3月 1423トン
4月 4329トン
5月 8236トンと倍増
そのうち半分以上の約5300トンが中国からの輸入だそだ
また代替品への移行も進み
MEKの変わりに昭和電工の環境対応型溶剤である酢酸ノルマルプロピル(NPAC)などがトルエンの代替えとして使われるようになり、震災前は7割程度の稼働状況だったのが4月頃からフル操業が続いている。
さらに
DIBに関しては丸善石油が国内唯一のメーカーのため
パラオクチルフェノール(POP)が製造できず、インキ性能を左右する為の原料であるロジン変性フェノール樹脂が作れなくなり印刷インキ業界が影響を受けたが、こちらも輸入製品で補ったのでなんとかなったようだ。
しかし震災直後はコンビナート被災による影響で
原料の供給不足が懸念され買いだめに走った企業もかなりあったようですが、フタを開けてみたら輸入による供給安定で不足気味だったとはいえ現在に至っているわけで、、、
やはり心配なのは今後でしょう
輸入に移行してしまった製品、素材が、今後被災から復旧した企業に再受注されるかどうかが心配です。
さらに現在は円高によって輸入品はさらに優遇をうけるわけですし、
また
7月の倒産件数は増加したらしく、そのほとんどが不況型の倒産みたいなので
やはり震災の影響は否めないでしょう
当社も他人事ではないので「来た仕事は断らない」を理想として頑張ります!
まぁ当社の設備で理論上無理なものはお断りせざるを得ませんが(汗
切る事なら何でもお任せください!ハサミで切れる素材でしたらどんなものでもカット・断裁が可能です!1枚、小ロット、短納期(即納)大歓迎です!フィルム全般、ビニール、オレフィン、紙、PP、硬質、不織布、ターポリン、布、遮光フィルム、ガラスフィルム、省エネフィルムを精密に裁断致します
下町で頑張る企業
裁断専門の紅日ビニール工業所
公式サイト http://www.kounichi.com/
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