東京江戸川区の裁断業者 紅日ビニール工業所の中野です。
今回は特別賞５点のうちの３点をご紹介
特別賞
作品名：一輪挿し「菱紋筒」
一般名称：一輪挿し
応募会社：森松株式会社 / 牧野 光昌
協力会社：大同紙工印刷株式会社
コンセプト：
軟質塩化ビニルの持つ、鮮やかな色彩、表面エンボスの多種多様さ、そして自在な硬度。
その特性に高周波ウェルダー加工という塩ビ独特の加工方法を用いて、菱形に交差する多数の直線の凹みをつけ、凹みを内面にして硬質の透明パイプに巻き付けた際に表側に表れるフォルムの面白さとカラフルな塩ビの色調や模様との調和と出、新しい美しさを表現した。
審査員コメント：
菱形の構造が作り出す様々な展開に期待できる点が評価された。
ただ一輪挿しカバーでは用途が限定されてしまうので、透明パイプが必要ない軟質塩化ビニルのみの一輪挿し、店舗のディスプレイなど他の可能性を示せると良かった。
ブログ管理者コメント：
ウェルダー加工の技術が高レベル＝この作品なのではないでしょうか？
雑貨の平面品と違い立体物は難しいんです
特別賞
作品名：UNEUNE STAND
一般名称：ペンスタンド / 石鹸置き / 花瓶
デザイナー：橋田 規子
試作会社：株式会社 三洋 / オカモト株式会社（材料協力）
コンセプト：
軟質塩化ビニルの短冊をうねうねと曲げながら創るペンスタンド。軟質塩ビシートの粘着性と柔軟性を生かし、入れるモノの太さに応じて穴のスペースを変えられる。固定部を外せば一枚のシートになるので手入れは非常に楽である。下にお皿や器を置けば石鹸置きや花瓶にすることができる。
カラーの透明塩ビシートが重なる事によって、色の濃淡が楽しめる。シートを巻けばとてもコンパクトなので輸送やパッケージに無駄が無い。
審査員のコメント：
軟質塩化ビニルのペンスタンドは他に同様の応募もあったが、一枚のシートで簡易的に作れる点が評価された。
軟質塩ビの粘着性を活かして固定しているが、ペンをスムーズに入れにくいなど製品としては改善すべき点がある。
ブログ管理者コメント：
この作品も加工は裁断（抜き）のみなので当社が得意とする分野です。
当社にもこんな短冊状のウネウネした端材がいたる所に散乱していますがこの発想は思いつきもしませんでした、、、。
発想次第で端材が製品になる すばらしいですね！
特別賞
作品名：HASAI
一般名称：多用途容器
デザイナー：夏目 綾子
試作会社：森松株式会社 / オカモト株式会社（材料協力）
コンセプト：
柔軟な性質を持つ軟質塩化ビニルのシートにキャベツの葉脈状の芯（アルミワイヤー）を通すことで、形状を自由に変えることができる容器となった。
審査員のコメント：
軟質塩化ビニルにキャベツのような芯を入れて自由自在な形状を作るというアイデアが評価された。試作品では形状を保持するためかアルミワイヤーが太いなど、改善するべき点が見受けられた。
ブログ管理者コメント：
発想が良いですよね！どうしてもウェルダー加工を前提に考えると金属系はスパークの原因になりうるので避けたい素材なのですが、こういう柔軟な発想が今の塩ビ業界には必要なんでしょうね。
特別賞の残り２点はまた後日アップいたします
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下町で頑張る企業
裁断専門の紅日ビニール工業所
公式サイト http://www.kounichi.com/
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